「慣用句」の誤用より「若者言葉」氾濫のほうが問題かも

先日発表された平成24年度「国語に関する世論調査」の結果概要(文

化庁)によれば、慣用句の誤用が目立っているとのこと。

どんな誤用なのか内容をみてみると、たとえば、こんな慣用句の意味

を問う質問がありました。

1.「噴飯もの」 とは? 例文:彼の発言は噴飯ものだ。

  

  (ア)おかしくてたまらないこと

  (イ)腹立たしくて仕方ないこと

2.「流れに掉さす」とは? 例文:その発言は流れに掉さすものだ。

  (ア)傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為

  (イ)傾向に乗って、ある事柄の勢いを失わせるような行為

3.「役不足」とは? 例文:彼には役不足の仕事だ。

  (ア)本人の力量に対して役目が軽すぎること

  (イ)本人の力量に対して役目が重すぎること

4.「気が置けない」とは? 例文:その人は気が置けない人ですね。

  (ア)相手に対して気配りや遠慮をしなくてよい

  (イ)相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならない

これらの答えと回答率はこんな感じなんだそうです。

shuttlexの備忘録と私的雑感

しかし、私が普段、会話に使っているのは、「役不足」くらいであとは

使っていませんね。

言葉は時につれて変化するものだと思いますが、自分より若ければ

誤用していて、年上なら正しく理解して使っているかというと、なんだ

か怪しいし、相手がどちらの意味で使っているのかわからないのなら、

こんな言葉使わないというのがいちばんかもしれません。

こんなことより、もっと深刻で困惑するのが「若者言葉」でしょうか。

※「若者言葉」とは、

主として20代前後(10代後半~30代前半)の青少年が日常的に用い

る俗語やスラングなど。

一例 : めっちゃ、キモい、マジ、ばっくれる、ヤバイ とか

私はブログを書くとき、テキトーに使ったほうがわかりやすいと思えば

使っていますが、こういう言葉のほうこそ、そもそもの理解に苦しむよ

うに思えてなりません。