唐松岳の日帰り登山、さらに不帰キレット途中(Ⅱ峰まで)まで行ってこようと、前日、勤めを
終えたのち、長野県の黒菱第3リフトまでクルマで向かいました。
深夜に到着すると、すでに約4割くらいクルマで埋まっており、数組みは車中泊をしてリフトの
始発を待っておられるようです。
車中泊でうとうとしていると、時刻は4時50分、空も次第に薄明かりが差してきました。今日の
晴天を確認して、また車内でうとうとしていきます。
さて、リフト乗場からをリフトを2つ乗継いで(片道540円×往復)、終点の八方池山荘まで
わずか約20分ほどで行くことができます。徒歩だと約1時間の登りです。
黒菱第3リフト(2人掛け) ― グラートクワッド(4人掛け) → 終点(八方池山荘)
始発:7:30(夏季ハイシーズン6:30) 最終16:30
まだ、5時半頃でしたが、近くのクルマに居た登山者のかたが牧場に向けて出発していか
れるので尋ねてみると、牧場を直登する道と木道を利用すれば、リフト終点まで行くことが
できるとのこと。 ちなみに国定公園なので通行禁止との看板があります。
さっそく私は身支度を確認し、5時48分すぎ、まずは第3リフトの到着場所をめざして牧場
のなかのコンクリ道を登り始めました。リフト終点が見える最後のアプローチは、急勾配の
直登で、これがかなりしんどかったです。
右手には白馬連峰が朝焼けで輝いているので、苦しいけど期待がふくらみます。(5時51分)
つぎのクワッドリフトの巻き道は、くねくねした石の道ですが、最初の直登をクリアすれば、さほど
きつい登りではありません。(6時25分)
6時36分には終点の八方池山荘が見えてきました。
なお、前を進んでいく登山者、このルートを教えてもらったのですが、先ほどの急登でこの人を
追い抜いたせいで、かなり息が切れてしまい、呼吸を整えている間に、先に出発していきました。
歩きかたをみると、自分のペースを常に維持されていて、なかなかの健脚者のようです。
さて、リフト2本分を歩いて登り、なんとかリフト始発前に終点に達することができました。
じつは、このひとを勝手に登山行程の「タイムキーパー役(競争者)」にさせてもらったのですが、
そのことが、のち、わが身に起きた異変につながったようです。