今回も観ました「半沢直樹」第6話
伊勢島ホテルからの内部告発をもみ消し、200億円もの融資をして
しまった失態、じつはそこに深い闇がありましたね。
経営幹部にも歯に衣着せぬところは、非現実的だからこそ、胸が
すく思いがいたします。
半沢の闇の中心人物、大和田常務への問い詰めに対するやりとり
がとても感心したので書き残しておきます。
半沢:
「銀行は人事がすべて。あなたはそうやってこれまでも邪魔な人間
や必要のない人間を切り捨ててきたんでしょう。一つきかせてくださ
い。大和田常務が目指してきた銀行はどういう銀行でしょうか?」
常務:
「決まっているじゃないか。この国の経済を支える世界一のメガバン
クだよ。我々メガバンクは絶対につぶれてはいけないんだ。それだ
けは死守しなければいけない。もしつぶれたら、何百万人が路頭に
迷うかわかっていますか?銀行が、この日本が生き残るため、多少
の犠牲はやむをえない。私は現実的な話をしています。そう思いま
せんか。半沢君。」
常務:
「はいよくわかりました。しかしね、君と私は、基本的には同じことを
マクロとミクロの視点から言い換えているだけだ。わかるだろ。」
半沢:
「いえ、私はそうは思いません。銀行は所詮金貸しですよ、常務。誰
かに金を貸して、その利子で儲けて何ぼ。それだけのことです。だか
らこそ私たちは、しっかりした目で貸す相手を見極め、彼らの未来を
見定めなければならないのではないでしょうか。
競争で負けるわけにはいかない。派閥争いも大いに結構です。です
が1つ、忘れてはならないことがある。それは、われわれ銀行員は、
銀行を守るためではなく、この国で働く人々のために仕事をしている
はずです。銀行のための国民でなく、国民のための銀行でなければ
ならない。その思想を忘れてはならないんです。私たちは、上司や組
織のために仕事をしているわけではありません。たとえ相手がどんな
に小さな企業でも、彼らが真剣に仕事をしているかぎり、その熱意を
踏みにじる権利はないはずです。」
と、まあ、どちらも一歩も引かない論法ではありますが、所詮、ことの
真相といったら、結局、個人的な損失への迂回融資という超ミクロな
不正、それが問題なんだよなあ。
さて、内部での対立とは別に、表向きには、金融庁検査からこのこと
をうまくリカバーし、伊勢島ホテルを損失から回復させなければならな
い半沢さん(半沢はんと書いたのは大阪編まで)、まさに小説ですよね。
大げさ~な、金融庁検査当日の様子ですが、これもドラマ仕立ての
演出ですよね。
で、出た~ラブリン、金融庁といえば黒崎。このひとが登場すると
(個人的にはかなり)盛り上がりました。
またまた、ラブリン黒崎と半沢との戦いが楽しみです。。
さて、今回の大和田常務と半沢との土下座を賭けた大勝負、どちら
に軍配が上がるのでしょうか?
「俺たち花のバブル組」を読了した私としては、いろんなシナリオが
あってもいいじゃないかと思っています。