いつも雨天中止しているところですが、目的地が尾瀬、しかも、
至仏山も燧ヶ岳にも登らないお気楽コースなので、昨日予定
通り出かけてきました。
以前ブログでお伝えしたとおり、前日夜に出発して鳩待峠のバス
起点である戸倉駐車場に深夜到着しました。
車内で軽い仮眠をとり、5時すぎ、乗り合いタクシーで「鳩待峠」へ
向いました。
ップを使って、行程と場所を赤色で示してみました。
さて、ここは早朝の鳩待峠です。写真には誰もいなさそうですが、
小屋のなかには雨宿りのハイカーでいっぱいでした。
しばらくいたら、バスやタクシーでみるみる人だかりになったのに
はおどろきました。
私たちは、さっそく最初の目標地、「山ノ鼻」に向け、尾瀬の看板の
左に下る道を進んでいきます。
しばらくは、森林のなかの下り道が続きます。雨音に混じって、
登山道の近くで、カッコー、カッコウ♪と、カッコウが大きな声で
鳴いています。
降り続く雨で木道はこのように雨でぬれ、すべりやすくなっています。
さらに岩場の下りは岩がハイカーで磨かれていて、これまたすべり
やすいので注意が必要です。
しばらく森林地帯を下っていくと、最初の通過点、「山ノ鼻」に到着
しました。こちらの道標に従い、尾瀬ヶ原方面に進みます。
ちなみに「山の鼻」地区には小屋と公共トイレがあります。どちらも
ハイカーで満員状態でした。
さて、もうすぐ、湿地帯に出るわけですが、雨に濡れた森林帯は雨
つゆでみどりが冴えていて、とても美しく感じました。
尾瀬ヶ原に出て、竜宮地区手前から、雪の残る至仏山を振り返ります。
まだハイカーはまばらです。森林帯がみどりが鮮やかだったのに比べて、どことなく
沈んだ印象を受けます。しかし、そんな沈んだ雰囲気を吹き飛ばしてくれたのは、カエ
ルの大合唱でした。
尾瀬といえば、名物、「水芭蕉」がところどころに咲いていましたが、、
もうその盛りは終りのようです。
その代わりのひとつが、「レンゲツツジ」でしょうか。鮮やかなオレンジ
が、湿原のグリーンへのアクセントのように咲き始めています。
「竜宮」地区を過ぎ、さらに進んでいくと、弧を描く2つの木道が現れてきました。
その構図がおもしろかったので撮ってみました。蛇行しているのは休憩場所に
誘導するためのものと思われます。ここもふだんはかなり混み合うのでしょうか。
私が尾瀬の植物で、水芭蕉は別格として、そのほかで美しいと感じたのがこちら。
みとりが美しい「オゼタイゲキ」でした。尾瀬の湿原に見られる多年草とのこと。
木道のそばにたくさんみることができます。ひときわ黄色いのが花かと
思っていたら、これは「苞葉」といってつぼみを包んでいた葉なんだそう
です。
さて、私たちは、行きの目的地、「見晴」地区に着きました。
ここにはたくさんの営業小屋があります。ここにもレンゲツツジが
咲いています。
弥四郎小屋でお昼ご飯をとることに決め、ザックを下ろします。
小屋ではまだストーブが焚かれていました。食後に頼んだコーヒー
で、しばしくつろぎます。
さて、ここから周遊してもとの鳩待峠に戻る予定だったのですが、
雨が止みそうにないので、もと来た道を引き返すことにしました。
こうして、尾瀬ハイキングは終了となりましたが、今回、尾瀬を訪れて
感じたことを備忘録として残しておきます。
1.至仏山や燧ヶ岳など山に登らなければハイキングという表現が
適切。しかし、木道は雨が降るとすべりやすいのでナメてかかる
のは危険です。
※平坦な木道を歩いていたら、睡眠不足で時折記憶が遠くなり、
危うく「居眠り転落」になりそうでした。
2.帰路はまだお昼前でしたが、大量のハイカーが向ってきました。
3.そんな向ってくるハイカーのなかに、おどろく光景がありました。
(1)タウンウェアにスニーカーで傘をさして歩いているひとたち
(2)色とりどりのアウトドアファッションを楽しむ?男女
(3)ヴィトンのバッグを小脇に抱えて歩いている女性
(4)iPodなどの携帯音楽プレーヤーを聞きながら歩いているひと
4.メンバーの話しだと、梅雨とはいえ、この時期でこんなにハイカー
がいないのは珍しいとのこと。行きも帰りも木道で渋滞が発生す
るそうです。まあ、こんな雨の日でもこれだからねえ・・・。
5.帰路の鳩待峠への登りで、やっと山を感じた(山に来たんだから
苦しいことがないとね)私でしたが、同じことをメンバーの女子が
言ったので、「今度は燧ヶ岳に行きましょう」とすかさず返しました。
【まとめ】
を考えたとき、あの富士山といっしょで、いくら景色がよくても、もう
「次は(こなくて)いいかな」というのが個人的な感想でした。