発電用天然ガスって、“ジャパンプレミアム”価格なんだそうです

昨夜、NHKスペシャルで「密着、エネルギー争奪戦」を観ました。

番組のおおまかな内容はこんな感じです。

東日本大震災以降、“ジャパンプレミアム”と呼ばれる世界で最も

高い天然ガスを輸入する日本。 しかし、アメリカのシェール革命

を機に圧倒的に安いガスが出現し、 世界のエネルギー事情が激

変する。 日本が命運をかけて挑むガス争奪戦に密着したドキュメ

ントでした。

【電力の9割を支える火力発電、燃やすのは天然ガス

日本の電力の9割を支えているのは火力発電、その主な燃料は

液化天然ガス(LNG)なのだそうです。

shuttlexの備忘録と私的雑感

【米国4ドル、欧州12ドル、日本16ドルの価格差】

天然ガスの価格は、シェール革命により米国(国内)が4ドル程度、

欧州12ドル程度なのに対し、日本は16ドル程度になっており、そも

そも高いスポット価格に、大震災以降、急きょ手に入れるる必要が

出たことで、プラス4ドル上乗せの“ジャパンプレミアム”がついてい

るのだそうです。(まっ、大震災で足元を見られてるってことね)

shuttlexの備忘録と私的雑感

※日本価格には、天然ガスを輸入するためガスを液化させる設備

コストと輸送費も含んでいます。

【米国から安価に輸入したい日本、急接近してきたロシア】

米国やロシアから安い天然ガスを調達しようと奔走する商社。

これまでの調達先から譲歩を引き出すのは難しいため事態打開

に向け、米国からシェールガス買い付けに望みを託す。

さらに、アフリカ、オーストラリアでの大型の天然ガスプロジェクト

が始動してくるなか、ロシアもここにきて急接近してきているらしく、

価格を巡る戦いが続いているそうです。

めざす目標は12ドル。1ドル下がるだけでも数兆円のコスト削減

になるのだとか。

shuttlexの備忘録と私的雑感

しかし、原発事故から以降、エネルギー確保がこれだけたいへんな

ことになっているという事実がわかっただけでも、価値のある番組で

した。