私のディフェンダー90は中古で手に入れた時点で、エンジン不調と
いう持病を持っていました。
こちらは、中古車販売店の店頭に並んでいた私のディフェンダー90。
ここでの出会いから、第二のディフェンダーライフが始まりました。
店員さんの話しによると、中古の正規輸入のディフェンダー90は、
だいたい同じような症状が現れるとのこと。
ただ、この症状は同じエンジンを採用している、ディスコ1やクラッシ
ックレンジにも発生しているので、V8エンジンの持病なのではない
かというのが私の見解です。
さて、具体的な症状としては、
初動ではエンジンは始動するのですが、走行後、エンジンを切って
再び始動すると、エンジンがかからなくなります。
また、右折しようと信号でハンドルを切りながら待っていると、不意に
エンジン回転が不安定になってエンストするという事態にも遭遇しま
した。
このため、ディーラー、専門店、自動車整備店が取る対策としては、
ECUのエラーコードを見るが、特段フォルト(エラー)を拾わないこ
とが多く、旧車の整備セオリーに沿って、
1.センサー系の点検、ステッパーモーター他、センサー交換
2.点火系の点検と不調が見つかれば交換
3.燃調系の点検と不調が見つかれば交換
4.インマニガスケットの劣化と交換(特徴でもあり高額)
5.スロットルボディの分解洗浄
6.各センサーからの信号を伝えるハーネスの劣化
7.ECUの誤動作
これらの各段階で、様子見という工程がでてくるのですが、大概は、
再発して、次のステップに移ることが多いです。
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このプロセスを第三者的に見ると、さながら、ランドローバーオー
ナーになるための「試金石」みたいなものと感じています。
このプロセスを突破することで、いわゆる根強いファン(マニア)に
なっているわけです。(笑)
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でも、逆説的にいうと、そんなオーナーのクルマを買えば安心なの
ですが、そんなユーザはなかなか手放さないしなあ。
これから購入をお考えの方は、少々高くてもランドローバー専門店
で、きちんと整備された車両を買うことをおすすめします。
さて、このトラブルの最終的な着地点は、アナログなディフェンダー
に取り付けられている中途半端な電子制御(ECU)にあるのでは
ないかとは、ディーラーメカさんの見解です。
しかし、そこに行着くまでに、多大な投資をしてきたオーナーは、
所有するハードルの高さに愕然とし、すでにECU在庫が欠品と
いう悲報に、手放すしかないかと、途方に暮れることになります。
しかし、完全に壊れてしまった場合は、為す術がないのですが、
そうでない場合は、メーカー標準のECU設定を止め、実情にあう
設定に変えることで、回避できるという最後の手段も残されては
います。