「おためごかし」とは、表面上はいかにも相手のためであるかの
ように偽っておいてですね、実際は自分の利益をはかることなん
でございます。
この「おためごかし」なんですが、都内では東京ビックサイトとか
千葉の幕張メッセで行われる展示会とか、○○商会さんが主催
するホテル貸し切りの展示会とかで、よく遭遇してしまうのです。
(販社の展示会ではかなりの確率で遭遇いたします)
よほど興味があるときでしか出かけない展示会ですが、会場を
視察していると、となりでやってる営業トークに笑っちゃいます。
どんな感じかっていうと、、
どこかの会社の部長さんとおぼしきお偉いさんに、製品導入を
持ちかけている様子でした。
クライアントの部長さんをつかまえたとばかり、販社の部長さん、
見え透いたことをリピートしておられます。
「御社のコスト削減のために」
「御社の業務効率アップのために」
でもって、相手も相手で、もっともらしく、聞き入っておられるよう
なんですが、そこは心得ておられて、
「御社のおかげでコスト削減が進んでいます」
なーんて、対応されておられます。
たぶん、販社の部長さん、部下に過酷な招待ノルマを課しておいて、
部下の支援なんて意気込んでおられるのかもしれませんが、こんな
見え透いたフォローは止めてほしいものです。
このやりとり、さながら、「狐と狸の化かし合い」の様相でありました。
追記:
最近、これは「おためごかし」のカオリがするなあと思うのが、「エコ」、
「コンプライアンス」、「セキュリティ」なんて言葉でしょうか。
さも「正しい、世のため人のため」という点をアピールしているくせして、
結局、商品を買ってほしいからだろ?って思ってしまいます。
これ、歳とってくると、なにごとも疑い深くなるからなのでしょうかね。(笑)