ディフェンダー90の「地雷パーツ」を考えてみる

1997年と1998年と、2年に渡って正規輸入されたディフェンダー90。

私のディフェンダーは、1998年に450台に正規輸入されたものの1台

です。すでに発売から十数年経過しても、基本的な保守部品の供給

はあるものの、保守以外のパーツは欠品していたり、価格が破格だ

ったりの、いわゆる「地雷パーツ」となっています。

私が見聞きしたディフェンダー90の「地雷パーツ」を考えてみたいと

思います。

1.ECU (Engine Control Unit)  品番:MSB100960

なんといっても「地雷パーツ」のダントツトップは、電子制御燃料噴射

のコンピューター、ECUでしょう。

ディフェンダー90に取り付けられているECUは、ディフェンダー独自

のもので、ディスコ1や2ndレンジなどの車両用の転用はききません。

【障害時のダメージ度合い 大】

このパーツが壊れるとエンジンがかからない、アイドリングが不安定

になります。

ディーラー欠品(英国ネット販売でも1626ポンド=20万円以上)、中古

ではまず出てきません。

shuttlexの備忘録と私的雑感

2. V8用エアマスセンサー

エンジンの燃焼に必要なエアの吸入量を計るセンサーですが、ディ

スコ1や2ndレンジなどとほぼ同じものを使っています。

【障害時のダメージ度合い 大】

エンジンの吹けが悪くなったり、アイドリングが不安定、スピードも

出なくなります。

ディーラー欠品のうえ、価格が20万円以上という状況です。

shuttlexの備忘録と私的雑感

3.ステアリングユニット

このパーツにハンドルが接続され、下部のアームを通して両前輪に

つながっています。このユニットからのオイル漏れしている中古車が

多く見かけられます。

【障害時のダメージ度合い 大】

このパーツの故障は、オイル漏れです。放っておくとハンドルの切れ

が悪くなってしまいます。

ディーラー純正価格が26万円くらいな高価なパーツなのです。

個別にパーツを取ることができないため、基本、分解修理がききません。

shuttlexの備忘録と私的雑感

4.V8エンジン用排気(触媒)パイプ

ガソリンV8エンジンの排気パイプです。販売から10年、10万キロを

超えた車両では触媒が壊れるケースがでてくるようです。

【障害時のダメージ度合い 大】

このパイプに付いている触媒が壊れると、カラカラと音がでたり、

排気音が大きくなります。また車検での排ガス検査で不良となり、

車検が通らなくなってしまいます。

ディーラー価格が30万円くらいになり、かつ、欠品しているパーツな

のだそうです。今回、初めて知った地雷パーツです。

shuttlexの備忘録と私的雑感

5.ヒーターユニット

ディフェンダーのヒーターユニットです。外気の取り入れ口がフェンダー

に上部向きで付いているため、雨水も入ってきます。内部のドレインで

外部に排水されますが、ここが汚泥や落ち葉でふさがれると、雨水が

ヒーター内に入り、モーターを壊します。

【障害時のダメージ度合い 中】

ヒーターが使えなくなってしまいます。

修理しようにも、分解がたいへんなため高く付くパーツです。また、室内

のラジエターユニットも故障すると高く付きます。

shuttlexの備忘録と私的雑感

ざっと、私が「地雷パーツ」として認識しているパーツですが、これ

以外にもまだ出てくると思われます。

外車で、年式が古いものは維持するためのコストもそれなりにか

かることを覚悟しておく必要があります。