巨大地震、「最悪のシナリオ」にならなければいいのですが・・。

先週土曜の夜、NHKスペシャル「巨大地震MEGAQUAKEⅡ」の

第3回が放映されましたが、ご覧になったかたがいらっしゃるで

しょうか?

今回のテーマは、 「"大変動期"最悪のシナリオに備えろ」という

なんとも不気味なものでした。

さて、今回の「最悪のシナリオ」というのは、

1.過去の歴史通り、巨大地震の連鎖で、「首都圏直下地震

  が発生するというもの

2.さらに地震に触発されて「富士山噴火」が発生し、溶岩で西と

  東の大動脈(東名道、東海新幹線)が分断されてしまう、もしく

  は、降灰で首都圏ほか広範囲に多大な被害が発生する

このふたつが重なり合うシナリオでした。

これらのことは、東日本大震災以降、いろんなメディアで報道され

ていたことでしたが、この番組の特質すべき点は、このシナリオを

現在の科学技術で得られたデータをもとに、わかりやすい図解で

解説されていたことでしょう。

東日本大震災を境目にして、各地で地震が発生したり、火山活動

が活発化するなどの「異変」が現れているそうです。

なかでも、東北が中心だった余震が南へ移動し、現在、首都圏の

直下で(有感、無感を含め)地震が頻発している。(納得!)

shuttlexの備忘録と私的雑感

しかも、東日本大震災での大陸のゆがみによって、首都圏にある

立川断層綾瀬川断層(番組では具体的な名称なし)などが、地

滑りを起こしやすい状況になっているというし、新たに新宿、池袋

に伸びる活断層帯もあるのではとのこと。

そして、二つ目の「火山噴火」ですが、かつてマグニチュード9以上

地震のあった地域が5カ所あるそうですが、日本を除き、その全

ての地域で火山噴火が発生しており、例外はないそうです。

shuttlexの備忘録と私的雑感

そんなシナリオを踏まえて、番組のエンディングでは、

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1.災害は避けては通れないもの、だからこそ正しく恐れることが

必要。

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一般個人に、もしものときのことを考えさせるには、十分すぎる内容

でしたが、シナリオを見る限り、「備える」というより、「逃げ出す」という

選択肢しかないように思えました。

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2.過去の地震の貴重なデータから、地震のメカニズムが解明され

てきており、地震発生のサインをつかむ取り組みも始まっている。

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大きな地震発生の前の「大陸のゆがみ」をとらえる試みや、電離層

での「熱量変化」をとらえる取り組みが紹介されていました。

でも、現状では、わたしは「貴重なデータ」のひとつになるだけでは?

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3.日本人は、幾多の巨大地震を乗り越え、復興を遂げてきた。

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すべてのものがなくなったのち、われわれの先祖はお互い助け合い、

いまの繁栄を作ってきた。(これが先日のブログで書いたこと)

たまたま、私の知りうる過去である「関東大震災」は「終戦」とたまたま

重なっていただけで、戦後復興が、巨大地震のないよい時代だったの

だということを再認識したのです。