現在ではCDを買わず、iTunesストアなどでダウンロードした音源
で聴いておられるかたが多いようで、この音がスタンダードになって
いるんじゃないでしょうか。
そもそも、iPodとかスマホなどで聴くMP3という音楽データってのは、
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CDとかに比べると、うまみ成分を抜いた「劣化音」なんだそうです。
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CDの音をそのままデジタルオーディオプレーヤーに入れると1曲
あたりの総量が大きくなり、いくらも入らなくなるため、人間の耳の
特性上、聴き取りにくい上下の音域をカットして軽くした音源として
取り込んでいるのです。これをMP3、AAC(アップル)とかと呼んで
います。
以前、歯に衣着せぬ発言で知られるニール・ヤング氏がこう語って
いたのをネットで目にしました。
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音楽ファイルは簡単にダウンロードできるが、音質はひどく悪い。
iTunesにある曲のビットレートは平均256kbps AACで、オリジナル
音源と比べるとあらゆる点でかなり劣る。CDはマスタートラックの
データの15%しか再生できず、CDをMP3やAACに変換すると、音
の豊かさや複雑さがかなり失われてしまうんだ。
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聞こえない部分だからいいじゃないかって思うものの、この音域に
音の「それらしさ」というものが入っているというわけです。
この点については、ダウンロード販売サイトでも音質向上に向けて
対応しているようです。
iTunesミュージックストアなど音楽のダウンロード販売サイトでは
可逆圧縮(アップルロスレスなど)で劣化を少なくしたフォーマット
で配信しています。
圧縮前のデータと、圧縮・展開の処理を経たデータが完全に等しく
なる圧縮形式のこと
また、音楽ファイルの中で圧縮しやすい部分はしっかり圧縮して取り
込み、圧縮しにくい部分はムリせずに低い圧縮率で取り込むという、
「可変ビットレート」で配信しているところもあります。
可変ビットレート
主に音声や動画などの圧縮時に 1 秒間のビットレートが可変する
方式でビットレートが高いほど高音質になるそうです。
しかし、そもそも、「それらしさ」といううまみ成分を聞き分けるには、
ニール・ヤング氏のように、相応の努力が必要となるわけで、一般人
だと、たとえば、ライブやコンサートに出かけて、できるだけ生の音を
聴くとか、音楽を聴くときは、それなりの再生機材を用意するとかで
しょうか。
でも、そんなことは、なかなかできないですよね。
現在では、自宅にオーディオ機器なんてないという家庭も多いわけ
ですから・・・。
そこで、あまりお金をかけずに、そこそこよい音で音楽を楽しむため
にやっていることなどをこのテーマのブログでお話ししたり、考えて
みたいと思っています。
追記1:
しかし、「よい音」ってのは、いったいどんな音のことを言うのかという
根源的な問いに迷っています。
つまり、ダウンロードして聴いている音楽でもいい音だと思えばいい
音ですし、結局は聴く本人の志向とか感性になってしまうのでしょうか?