寅さんが今の日本を見て、なんていうでしょうか?

今年に入って、相次いでいる「孤独死」、なんでこんなことになって

しまったのでしょうか?

 ・核家族、単身世帯が増え、近しいひととの付き合いがなくなった

  から

 ・都会では匿名が当たり前、ご近所や地域との関わり合いがなく

  なったから

 ・経済的に困難になったら、もう絶望するしかなくなったから

東京は葛飾・柴又生まれ、ご存じフーテンの寅さん。

shuttlexの備忘録と私的雑感

こんななにげないエピソードが人情の機微にふれてきます。

あるとき、寅さんが医者から、こう言われたという。

医者:

 きみぃ、レントゲン撮る時は、笑う必要ない

寅さん:

 いやだけどね、レントゲンだって、

 にっこり笑って写したほうがいいと思うの。

 だって明るく撮れるもの、そのほうが。

 

映画『男はつらいよ』第32作より

寅さん、いま、この世の中に、あなたの言葉がほしいです。

追記1:
寅さんのおかしさを、そのむかしは正直よくわかりませんでした。
いい年こいて恋だの何だのとやっている破天荒なおっさん・・・。
でも、私もだんだんいい年こいてきたら、寅さんの無欲で、なによ
り相手の幸せを願っているところがいいなあと思えてきました。

そして映画のなかのあの時代、登場するヒロインたちを受け入れ
るのが寅さんであり、また、その寅さんを受け入れるのは、彼の
家族であり、地元のコミュニティでしたね。

追記2:(ヤフー知恵袋より)

満男: 「伯父さん、質問してもいいか」

寅さん: 「あまり難しいことは聞くなよ」

満男: 「大学へ行くのは何のためかな」

寅さん: 「決まっているでしょう。これは勉強するためです」

満男: 「じゃ、何のために勉強すんのかな」

寅さん: 「つまり、あれだよ、ほら、人間長い間生きてりゃいろんな

ことにぶつかるだろう、なあ、そんな時に俺みたいに勉強してない

奴は、振ったさいころの出た目で決めるとか、その時の気分で決め

るしかしょうがない。ところが勉強した奴は、自分の頭できちんと筋

道をたてて、こういく時はどうしたらいいかなと考えることができるん

だ。だから、みんな大学へ行くんじゃねえか。だろ。」

追記3:

満男: 「叔父さん、人間って、何の為に生きてるの?」

寅さん: 「人様は何の為に生きてるか?お前さん、随分と難しいこと

聞くねえ。ほら、生きてると『ああ~、生きてて良かったな~』って思
うことが何度かあるだろ?そんな時の為に生きてんじゃねえかなあ」