採用条件は「コネ」を考えてみる

岩波書店が2013年度定期採用で、応募条件として「岩波書店

(から出版した)著者の紹介状、あるいは社員の紹介があること」

を掲げ、事実上、縁故採用に限ることにしたそうです。

shuttlexの備忘録と私的雑感

しかし、「コネのある人」限定って堂々と言われると、どうせそうな

んだろうとは思うものの、笑っちゃいますね。

しかし、この話し、私にはありだと思ったのです。むしろ、ムダに

「○○不問」とか言ってる企業や、一次面接はするけど、採用する

気なんてないよ、なんて企業より、よほどましかもしれません。

コネのメリットとしては、

1.そもそも実質コネ採用なら、人事部の書類選考や一次面接な

  どのムダな労力を削減できる

2.著者とか社員が保証人になるわけだから、ある程度は信用でき

  そうな人物が集まる(かも)。

3.そのうえで、紹介者の力関係などに押されることなく、選考する

  のであれば、狭いながらもそこそこの選考ができて、かつ手間

  も省けていいかもしれません。

この人事部の手間とコスト削減というのがねらいということのよう

ですが、ありがちなデメリットとしては、

1.著者や社員が知り得る範囲の人物なんて、たかが知れている。

2.一般公募で優秀な人物が集まる可能性をつぶすことになる。

3.紹介者と出版社の力関係によっては、つまらない人物でも採用

  しなければいけないことになる。

4.企業イメージを損なう可能性がある。

しかしもってこの話しの前提である、数名の採用に1000人の応募、

超狭き門、すごいものですね。

追記1:

なんとこの問題、今夜のNHKのゴールデンタイムのニュースでも

取り上げられています。

しかも、採用方法に問題があるかどうか、小宮山厚生労働大臣が、

早急に事実関係を把握したいとのコメントを出しています。

もともとそうやってたのを明らかにしただけなのに、こうも堂々とや

ってしまうと叩かれそうですね。

追記2:

結局、世論のバッシングを受けて、企業イメージの毀損だけに終る、

もしくは、公正な採用をやることになって、返って人事部のコストが

大幅贈になって終わるというのが結末でしょうか?