ランドローバー社のディフェンダーをほしいと思われているかたに
現在のディフェンダーを巡る市場動向についてお話ししてみようと
思います。
まずは、ご存じない方にディフェンダーというクルマを画像でご紹介
いたします。
こちらはロングボディの110(通称:ワンテン)です。
こちらがショートボディの90(通称:ナインティ)です。
そもそも玉数の少ないクルマなのは、以下の事情があるのです。
【1】 もう何年もディーラーによる正規輸入がされていない
【2】 世界一厳しい排ガス規制適用エリアでは、ほぼ乗れない
【3】 2007年度以降に並行輸入車は登録コストが高くて売れていない
【4】 排ガス規制エリアで乗るためには大金かけて規制をクリアしたか、
並行輸入され型式不明で規制をクリアしたクルマがわずかにある
だから、中古車市場は「高値安定」が続いています。
年式が古くて、走行距離が多いクルマに、高い値段が付くクルマの見本
じゃないかと思います。
本日、カーセンサーでの登録車両は39台のみ、しかも価格も高いです。
「なんでいまどきの装備が一切ないクルマがこんなに高いの!」なんて
言ってみたくもなりますよね。
しかも、販売エリアが「関東」と「東海」エリアに偏っているのも特徴です。
排ガス規制エリアでタマが出てくるというのが不思議ですよね。
たぶんこのクルマを乗りたいという志向をもつユーザが多いってことな
のでしょうか?
110の場合は、
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比較的玉数のある2006年以前の中古車が市場にでると売れるという
状況になっているようです。
現在、排ガス規制エリアでみかける110は、ガソリンエンジンに改修さ
れたものか、並行輸入で型式不明でお目こぼしになったディーゼル車
が、わずかに乗られています。統計上は誤差の範疇(つまり0)ですね。
とくにそんな車両が市場にでると、あっという間に売れてしまうようです。
90の場合は、
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1997年と翌1998年にディーラーにより限定輸入された90の中古が
市場に出ています。1997年は北米仕様の左ハンドル車、1998年は
本国仕様の右ハンドル車になります。
ガソリン車がベースなので、排ガス規制には該当しない点でニーズが
あるようです。
しかし、年式や走行距離がかなりいってますので、修理や改修をしなけ
ればならない車両が多いのが実情です。
それをやらずに、安く売っている販売店もありますが、あとで痛い目に
あうので(壊れたら売るなら別ですが)、よく販売店さんと確認しておいた
ほうがいいですよ。
こんな状況でも欲しいひとが買うというクルマですから、いまのクルマを
巡るトレンドの逆手をいっているようです。
だから、一度手に入れるとせっせと整備して売らずに持っているユーザ
さんも多いのです。わたしもその一人かな。(笑)