ディフェンダーは、気温が下がり、寒くなると、ドアがうまく閉まらない
という症状があるようです。私は持病じゃないかと考えています。
症状をわかりやすく表現すると、
ごく普通に「バァ~ン」と閉めると、「ボヨーン」と跳ね返って、閉まらな
くなるのです。
私の経験では、最初に乗った新車のディフェンダーでは、最初のうち
は問題なかったのですが、乗ってかなり経過した寒い日に発生して、
その後はわりと再発することが多くなりました。
そしてその症状は、開閉が頻繁でない助手席に発生しやすいようです。
注記:たしか私の場合も、発生個所は助手席だったように思います。
こうなったときは、オーナー側の対処として、
1.「バァ~ン」とじゃなく、ゆっくり押し付けるように閉めています。
2.助手席がドアを閉めやすいよう、運転席側の窓をわずかに
開けて、空気の抜けをよくしてやるなどの気配りをしています。
さて、この原因ですが、以下の二つではないかとにらんでいます。
1.ドアのウェザーストリップが寒さで硬化して、
ロックの邪魔をする
ドアのR部分とかロック部周辺のドア部のストリップが邪魔をして
いるのではないかと思います。
特にRの強いこの部分が疑われます。
そしてドア上部になるほど、ドアの傾きがきつくなっているので、
ウェザーストリップの上部角部なども疑わしい場所です。
その場合の対策としては、
①ウェザーストリップの芯材を抜いたり、減らしてみる(外科手術)
ちょうどここいらへんに芯材は入っており、この芯材を抜いて約半分
くらいに削って入れ直すことで改善するようです。
②ウェザーストリップを新品と交換してみる
経年劣化がなく、やわらかいはずですから、これが根本療法かも
しれません。
③ウェザーストリップの硬化を抑える薬剤(ラバープロテクターとか)
をかけてみる(ただし、速効性はなし)
2.ロック部の動作が寒さで、動きが渋くなる
ディフェンダーのドアロック部のスプリング、もしくは噛みあい部の
噛み角と深さが足りないという、構造上の甘さに加え、気温が低下
すると、さらにロック機構の動きが渋くなって発生するのではない
かと思われます。
その場合の対応としては、
①シムプレートのネジをゆるめて位置を変えたり、プレートを
抜いて微調整してみる
ドアステー固定ボルト2か所の締付けが不足して、わずかに緩んで
いるケースもあるので、微調整しながら締めつけてやりましょう
②スプレー式の潤滑剤(CRC5-56とか)をロック部にかけて
動きをよくしてやる
※ロック部の泥とかごみの混入したグリスを潤滑スプレー等で取り
除いたうえで、新たにグリスとかオイルを塗ってやるのがいいでしょう。
これで、ラッチの動きもスムーズになるので、ロックがかかりやすく
なるはずです。
すぐやってみる順序としては、
1.ボディ側のシムプレート部をゆるめて、ロック位置を手前に出して
ロックがかかりやすい位置に調整する
2.ラッチ部を潤滑油で動きをスムーズにする
これでもダメなら、
3.芯材を抜くなどの外科手術を行う (くれぐれも自己責任で!)
これでもダメなら、
4.ウェザーストリップを新品と交換してみる
これらをやって改善したら、
5.アフターフォローとして、ラバープロテクトなどで硬化防止を図る
しかし、この問題、ドアが半ドア状態になるという事象は、安全面で
重大な事象ですので、最近のディフェンダーではこの現象が収まっ
ているとしたら、メーカーで対策されたロック部パーツ、もしくは、硬化
しにくい材質のウェザーストリップに切り替わっている可能性もある
のではないかと思っています。
以前、ブログに書いた、リアドアのヒンジのボルト折れ対策品みたい
な事例もありますし・・・。
今度、ディーラーに出掛けたときに、このあたりの事を訊いてみよう
と思います。