ディフェンダーのルーフから雨漏れ、やはり構造的な問題でした

ディフェンダーというクルマは、今のクルマではおおよそ考えられない

「雨漏れ」という持病を持ったクルマです。

長く乗っているから発生するのではなくて、新車であっても発生します。

この雨漏れの原因、クルマの構造自体に原因があることは、私を含め、

ディフェンダー乗りさんは、みな感覚的に知っているのです。

今回、ディフェンダー専門店として有名な名古屋の旭モータースさんが、

この感覚的な部分を、みごとに実証されブログに書かれておられました。

今日は、その記事を補足しながら書いてみたいと思います。

雨漏れ修理で持ち込まれたディフェンダーの雨漏れ個所を特定するため

ディフェンダーのルーフ部分を、検証のためにこの位置で切断されたそう

です。(もちろん部品取り車からです)

shuttlexの備忘録と私的雑感

ディフェンダーのメンテナンスマニュアルにいい画像があったので、

こちらを掲載しておきます。(拡大図はかなり簡略化されています)

shuttlexの備忘録と私的雑感

下の画像が断面画像ですが、実際のルーフベースは複雑になっている

ようです。

1.「ルーフのベース部分(厚い板)」と「ルーフ(屋根)部分(薄い板)」とは、

  溶接で取り付けられている。

2.「ルーフベース」の雨どい部分には等間隔で穴が開けられている

3.ルーフとルーフベースを重ねた部分にコーキング剤を流し込んでいる

shuttlexの備忘録と私的雑感

この設計時に施工された穴によって、雨水が浸入してくる可能性が生まれた

わけです。

※すべての穴から雨水が浸入するわけではなく、どこか穴周辺の接合部にスキマが

できた場所から雨が浸入するようです。

※下の画像にも書きましたが、この穴、推測するにルーフとベースをボルトで固定する

ための穴だったのではないかと私は推測しています。

shuttlexの備忘録と私的雑感

ここから入ってくる雨水は、その浸入経路の性格(特殊性)から、

1.大雨で雨どいにいっぱい水が溜まるような場合に浸入してくる

2.浸入するときもあれば、浸入してこないこともある

3.雨の日走行中に、ブレーキをかけたときに、前側上部からポタポタ落ちてくる

4.右側のこともあれば、左側のこともある

詳細は、旭モータースさんのブログをご覧ください こちらから

しかし、ディフェンダーの雨漏れ、これだけで収束するわけではないという

ところがミソでもあります。

お詫び:

旭モータースさんは、60年以上に渡り整備工場を営んでおられる整備

工場さんのようです。カーコンビニ倶楽部もやっておられるので、どちら

かというと台数では一般国産車の取り扱いのほうが多いそうです。