涸沢をご存じないかたに、涸沢におけるトイレ事情ってのを
お話ししてみましょう。
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これから食事のかたは、このブログはテキトーにスルーし
ていただいてけっこうです。
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前にブログで触れたかもですが、涸沢のトイレはヒュッテの
階段を下りて右側が和式、左側が洋式、どちらにも男子用
トイレがあります。
さすがに写真は撮りませんでしたが、左右それぞれ10室
あったように記憶しています。(不確かです)
「女性専用」(4室)と「従業員専用」(2室)というのがあり、
すべて一般男子が使えるというわけではありません。
階段を下ったところに「喫煙場所」があります。
火事への配慮がメインでしょうが、プラスで下界の分煙が
進んでいるのかもしれません。
涸沢のトイレを含め、山での排泄物は大きな問題でして、
その昔は(いまもあるけど)そのまま谷底の沢にぽっとん
式でした。
とくに登山者の多い涸沢では、環境保護の観点から浄化
槽をヘリで下して処理するため、莫大な費用がかかって
います。
実際に目の前に飛んできたヘリです。汚物処理ではなく
山岳警備隊員さんの搬送だったようです。
このためトイレ入り口にある、木製の箱に100円を入れて
利用します。
しかし、私の見たところ、最初は入れて以降は入れていな
い人が多いように感じました。
これが洋式トイレの内部を便器に座って出入り口方面を
写したものです。
○トイレットペーパーはヒュッテで準備してあります。
○利用客の多いわりにメンテナンスがよくされています。
○レバーで便器の底のふたを開閉して用を足します。
×しかし、正直、かなり臭うトイレです。(山のトイレ常識)
×混む時間を避けない限り、ゆっくりしてはおられません。
そして、ここからがトイレ話しの核心に迫りますね。
下の写真の中央下の黒いポリバケツがなにかわかりますか?
排泄物を処理するために、用を足したあとふき取ったトイレット
ペーパーは便器に落とさず、この黒いバケツの中に入れます。
つまり、汚物を別々に処理しているのです。
それにしても、いつ行ってもトイレットペーパーが切れてません
でしたし、掃除もされていたし、トイレを通して、涸沢ヒュッテの
みなさんのご苦労を垣間見たような気がします。