ディフェンダーのシャーシ周りはよく錆びてきます。
いちばん目立つのがこのリアーのシャーシ部分です。この部分は
ロングボディの110でも、ショートボディの90でもいっしょです。
ではディフェンダー90の中古車の画像からそれをみてみましょう。
①この車両は塗装が劣化して白っぽくなってきています。
②上の状態がさらに続くと、下地が錆びてきてかなり醜くなって
しまった状態です。
②の事例くらい錆びが進んでしまうと、錆び止め塗料を塗るまえに
しっかり下地処理をしてやらないといけません。
①の場合は、以下でお話しする錆び止め塗料を吹いてやるだけで、
クルマが見違えるようにきれいになります。
さて、ここ数カ月のあいだ、ディフェンダーのシャーシ周りのメンテ
ナンスを行っていなかったので、梅雨の中休みに錆び対策を行い
ました。
私のディフェンダーは、リフトアップ+大口径タイヤなので、床下が
高く、リフトアップしなくても床下に潜り込んで作業ができます。
錆びの程度なのですが、純正のタンクガードが取り付けてある場所
を覗いてみると、以前のメンテナンスから先、またぼつぼつと錆びが
発生しております。
ちょっと角度を変えて撮ってみますと、赤丸のなかにぼつぼつと錆び
が浮かんでいるのがおわかりいただけると思います。
ここで登場するのが、「シャーシーブラック」と「シャシーコートブ
ラック」です。
CRC「シャシーコートブラック」
298円くらいで値段が安いのがうれしいですが、塗装したときにムラ
や、流れやすくので注意が必要です。
床下の見えない部分への塗装に向いています。
ソフト99「シャーシーブラック」
値段は900円から1000円と、少々高いですが、乾燥するのが速く、
素人でもそこそこの塗装面ができるすぐれものです。
どちらも専門の錆び止めと比べると錆びへの耐久性は劣りますが、
まあ、十分ではないかと思います。
なお、石が跳ねて当たるような場所、たとえばタイヤハウス内とかは
ウレタンフォームのようなクッション性のある錆び止め塗料を使いま
しょう。
ソフト99「アンダーコート」 1500円
さて、塗料の吹きつけですが、
①塗料が付いてはいけない部分は新聞紙などでカバーをしてやり
ます。マスキングテープなどを100円均一で買ってきておくのも
いいですよ。
②塗装面をよーく掃除して泥とか錆びて浮いている部分をそぎ落と
しましょう。
100円均一の金属ブラシとかでやりましょう。
金属ブラシでゴシゴシやってスジが入るのは問題ありません。塗料
面の着きがよくなるのでむしろよいことですから。
③飛び散る塗料で手に塗料がかかるので、手袋をしましょう。
④そして、塗料缶をよーく振って塗料を均一にしましょう。
⑤30cmくらい離れたところから、見えない部分とかに試し塗装を
ちょっとやってみます。これで手加減ってもんを会得しておきましょう。
⑥気持ちの整理ができたら、塗装していきましょう。
ポイントは同じ場所に大量に吹きつけないということでしょう。
吹きつけすぎるとムラや塗料の流れスジができてしまいます。
ざっと塗って、しばらく置いて、また塗る。これがセオリーです。
これが塗装したあとのリアの状態です。きれいになっているでしょ?
私のクルマの場合、リアアンダーガードが付いているのでここの
マスキングをする必要があるのでちょっと面倒です。
そして、こちらがリアの部分です。きれいに塗れてぴかぴか、気持ち
もぴっかぴかになりました。
再度申し上げておきますが、専用塗料をお持ちでなければ、市販の
塗料では、ソフト99の「シャーシーブラック」をおすすめします。