エアコンの28度の根拠って、ご存じですか?

みなさま、おはようございます。

昨日も暑かったですが、今日はにわか雨もあり、多少は過ごしやす

くなればいいのですが、湿度が上がってムシムシしそうです。

今夏の電力事情から、やみくもにエアコンを使えない関東地方では、

暑い夏のオフィスワークを乗り切るために、みなさま、あれこれ、知

恵を絞っておられることと思います。

その結果、昨日の真夏日の関東でも、昨日18時から今日1時まで

の電気予報は80%に留まっていました。

shuttlexの備忘録と私的雑感

うちの会社でも節電のため「エアコンの設定温度は28℃」に

されています。

この28度って、これだけ言われているのだから、きっと根拠があ

るから言っているのだろうけど、その根拠って何なのだろうと、

ットで調べてみました。

どうもこの28度という温度、労働災害の防止を目的として、1972

年に制定された「労働安全衛生法」に基づいて制定された省令

事務所衛生基準規則」に定められている、室温と湿度の記述を

根拠にしているようです。

この事務所衛生基準規則に、

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室内気温の範囲を、17度以上28度以下とに定められているこ

とから、この上限をとったものです。

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しかし、この28度という気温、作業効率という視点はなく、日本建

築学会の調査によると、

室温が25度から1度上がるごとに、作業効率は2%ずつ低下する

との結果を発表しています。

ということは、一日の労働時間を8時間とすると、

480分(8時間)× 2% = 9.6分(約10分)

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室温が1度上がると約10分の作業効率が下がるという試算

になるわけです。

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今夏は思うように電力が使えないという事情があるわけですから、

しょうがないところですが、その一方で、

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冷房を1度設定温度を上げると、約10%の節電になるそう

す。

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2%(10分)の作業効率低下と、約10%の節電効果、数字

では節電効果に軍配があがりそうです。