今宵はすっかり、ご無沙汰しているオーディオのテーマでブログを
書いてみたいと思います。
今回は往年の名器ラックスマン(※1)の管球アンプをご紹介します。
じつは、先般の大震災で動作するか不安だったので、昼間からメンテ
ナンスをしておりました。
そして、火入れして試聴し始めたら、あまりのよい音に止まらなくなって、
すっかりブログをアップし忘れていました。
今回ご紹介するアンプは製造から30年以上経つにもかかわらず、
オーディオマニアに人気の「SQ38FDⅡ」です。
Ⅱとついているのは、それまでのFDシリーズで販売されてきたこの
アンプの泣き所だった、劣化の激しいオイルコンデンサーなどの部品
を、耐久性のある部品に変えて出したのが、このモデルです。
ラックス社の歴代のアンプのなかでもいちばん人気のあったのが、
この38シリーズでした。
現在のアンプのような基盤はいっさいなく、一台一台手作り配線手で
作ったアンプです。
30年経ったアンプにも関わらず、私が落札したアンプは幸いにも、
前オーナーがメンテナンスされていたので状態のよいものでした。
年代物なので、木枠にキズやへこみがよくみかけられるのですが、
なんと手に入れたこのアンプの木枠はほぼ無傷、裏側の鉄製の
パネルにもさび付きがなくものでした。
こちらが木製の木枠を取り外した内部の様子です。
左上から電源トランス、チョークコイル、出力トランス×2、
左下に、主力管の50CA10が4つ、そして整流管などなど小さな
真空管が下側に並んでいます。
出力管には、50CA10という真空管を使っていました。この真空管は、
ラックスがNECに依頼して作ってもらったものです。
現在、製造中止からかなり経っているのでもっとも入手困難な真空管
のひとつです。
秋葉原をまわってもなかなか出回らず、一本数万円という値段が付い
ているという球です。
(注釈:通常、真空管は出力特性を調べてもらいペアで購入します)
この球がなくなったことから、維持できずに手放したオーナーも多い
ようです。
でもって、肝心の音なのですが、
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力強く、それでいてとても柔らかい音なのです。
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かつて所有されていたかたも、もう一度、聴きてみたいとおもう
音なのです。
私はこの管球アンプでは、イギリス製のタンノイというブランドの
スピーカーで聴いています。
ちなみに、聴く曲は、やはりクラッシックとかジャズボーカルが
主体になります。
今後、オーディオのことも、あまりマニアックに走らない程度に
ご紹介していこうかと思います。
※1
ラックスマン株式会社 (Luxman Corporation) は日本の音響機器
メーカーで、アンプ等のピュアオーディオ製品において、強いブラ
ンド力を持っている。(ウィキペディア)