「四十九日」って、どういう意味があるんでしょう

東日本大震災から四十九日目にあたる昨日、全国の多くの寺院で

震災発生時刻の午後二時四十六分、一斉に鐘を鳴らし、犠牲者へ

の法要が各地で営まれました。

改めまして、今回の大震災でお亡くなりになったみなさまの

ご冥福をお祈りします。

早いものです。もうGWですものね。

あの大震災の日からあれよあれよと月日だけが足早に過ぎていた

という感じがします。

さて、この「四十九日」ですが、私も四十九日の法要を務めたこと

があるのですが、お恥ずかしながら、「納骨する日」くらいにしか知

らずにおりました。

そこで今宵はちょっと調べてみたことを備忘録代わりに書いておく

こととします。

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死者の霊は、(仏教では)亡くなった日から7週間(四十九日間)は

この世とあの世をさまよっているとされています。この期間は、死

から新しい生へと生まれ変わる(輪廻)準備をしているのです。

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※輪廻

人が何度も転生し、動物なども含めた生類に生まれ変わるという

こと、またそう考える思想のこと。 詳細はウィキペディア

※7日毎、7週間なのは、仏教の発祥地インドは、七進法を

とっていたので七ごとになっているようです

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亡くなった日から7週間(四十九日間)は、たんにさまよっているわけ

ではなく、7日ごとにどこに生まれ変わるかの審判を受けているそう

です。

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仏教では、死者が冥土に行くと、七日目ごとに閻魔大王を筆頭にし

た「十王」によって、生前の善行、悪行を問われ、審判が行われると

考えられています。

※冥土(めいど)とは、死後に行くとされている世界のこと。霊魂が

行くとされる世界のこと。

※十王(じゅうおう)とは、道教仏教で、地獄において亡者の審判を

行う、いわゆる裁判官のことです。

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罪が重いと魂を清めるため地獄に落とされるが、遺族が7日ごとに

法要を行い、そこで生まれた善業が死者にも及ぶとされています。

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始めの七日目を初七日(しょなのか)、二七日(ふたなのか)、三七日

(みなのか)と続いて、七七日が四十九日にあたります。

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そして、四十九日に審判を受けると、死者は「六道」(りくどう、ろくどう)

のうちのいづれかに生まれ変わるわけです

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※「六道」とは、仏教において迷いあるものが輪廻するという、6種類

の迷いある世界のこと。 詳細はウィキぺディア

天道(てんどう、天上道天界道とも)

人間道(にんげんどう)

修羅道(しゅらどう)

畜生道(ちくしょうどう)

餓鬼道(がきどう)

地獄道(じごくどう)

この六道という世界はいわば心の状態であり、天道界にいけば天道

のような状態にあり、地獄界にいけば地獄のような状態であると解釈

される。

なお、浄土真宗では、死者の霊は臨終と同時に仏(諸仏)になると

考えるので、四十九日は、故人に対する追慕、故人を通して「生と

死」について考え、謹慎し求法の生活をする期間とのこと。

追記:

インドが発祥とされる仏教に四十九日という記述があるのかと調べて

みたら、「チベット死者の書」(川崎信定訳)に記載されています。

こちらのページ を参照

ふーん、「四十九日」って、そういうことだったのですね。