大震災により、福島原発事故など東京電力管内の発電所が被災し、
電気が足らなくなる事態が発生しています。
いま、鉄道などの公共施設から、一般家庭にいたるまで、あらゆる
場所で「節電」への取り組みを行っています。
今回は非常事態ということで、平時には検討もされなかったところ
にも、「節電」というメスが入りました。
このことによって、
---------------------------------------------------------
当たり前として気づかなかったことが、じつは「むだが多かった」、
そして、もう一面では、真面目にやれば、「けっこうできる」って感触を
持てそうなこともまた事実です。
---------------------------------------------------------
なに不自由なく使ってきた電気ですが、いざ電気が付かなくなると
いう事態になって改めて、首都圏での旺盛な電力需要を支え、日々
の快適な生活を支え続けた東京電力の姿も浮んできます。
このことには一切触れようとせず、原発事故の責任ばかり追及する
姿勢には、ちょっとアンフェアな気もしています。
原発の代替えとなる火力などでも、その埋蔵量や中国、インドなど
の旺盛な需要、さらには温暖化防止の観点から、今後も原発に頼ら
ざるをえないだろうと私は思っています。
地震大国日本としては、よりいっそう原発の安全性を高め、効果的
にエネルギーを確保するにはどうすれば良いのか、 今回の事故を
通して、エネルギーの将来をみんなで考える契機となれば、今回の
事故や、それを受けて続いている節電対応も、幾分かは救われる
のではないでしょうか。