以前、観たい映画の話しで、出していた『ヒアアフター』なんですが、
昨夕、会社の女子から試写会に行けなくなったので、行きませんか
と、私に声かけてくれたのです。(涙)
そこで仕事は早々に切り上げ、速攻で有楽町の読売会館へ出掛け
ました。
クリント・イーストウッド監督作品、マット・デイモン主演ということで、
会場は若いひとからご年配まで、幅広い客層でした。
さて、題名の『ヒアアフター』ですが、これは日本語にすると、『来世』
つまり、あの世ということです。
マット・デイモンが演じるのは、日本でいうところの『イタコ』(霊能者)
なのです。
彼は、ひとの手に触れることで、亡くなったひととの仲介者となり、
そのひとと対話して伝えることができるのです。
日本でいうところの『口寄せ』ですね。
この映画は、死後の世界に向き合う3人の登場人物を通して、
死後の世界を明らかにするのではなくて、今を生きるということ
を問うスピリチュアルなドラマじゃないかなあと思いました。
ちょっとネタばれ気味で恐縮ですが、いちばん心に残ったのは、
少年の仲介(口寄せ)のシーンでした。
ジョージ(マッド・デイモン)から伝えられることばに涙する少年。
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死者から伝えられたことばは、「いまを生きろ」ということ。
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ここがクリント・イーストウッド監督が伝えたかったことじゃない
かなあ。。
映画としては、登場人物それぞれの心理カウンセリングをいっしょに
受けているような感じで、ちょっと地味だったという印象でしょうか。
もうすこし映画としての感動とか、盛り上りが欲しかったなあ。
個人的には、クリント・イーストウッドとマッド・デイモンの前作
『インビクタス』より、笑えるところやほろっとするところもあって、
いいんじゃないかと思います。